音楽家の「酷使」と「天使」
音楽家の身体のトラブルといえば腱鞘炎などの各所の痛みや不定愁訴、ジストニア症状(フォーカル・ジストニア)が多い。
演奏動作は、スポーツ動作などと比べ静的動作にみえる。しかし、動作というのは「動」であり、いいかえれば同じ姿勢が続くとしても「静」にみせる「動」であるはず。
音楽家の身体のトラブルの多くは、身体の内面を「静」にすることで問題がおこる。姿勢(自ら)を固定して身体の末端で演奏する習慣が身についているのである。表現者にとっては身体のトラブル以上に表現力の問題に影響がでるだろう。
動作とは身体を動かすこと、すなわち運動であり重心位置を移動させること。しかし、「静」とは「重心」を固定することであり、単なる部分的な筋肉運動にすぎない。単なる部分的な筋肉運動は音楽家のような繊細な動作の繰り返しでは「酷使(こくし)」でしかない。
「重心」は身体内でコントロールされる。特に「重心」をコントロールするのに股関節(ヒップ・ジョイント)が重要になる。「重心」は股関節の可動と肩甲骨のスライドの連動により移動し自分の身体の重みを動作の力にする。表現者が全身で表現するためにはこの「重心」移動が最重要ポイントである。
音楽家の身体のトラブルの多くは「重心」を固定した部分的な筋肉運動の「酷使(こくし)」が問題であり、加えて精神的なストレスの大きさにより深刻化するのである。ご縁あって私の治療を受けられている皆さまにはトラブルを乗り越えていただき「酷使(こくし)」ではなく「天使(てんし)」になってほしいと思います。
駄洒落わかりましたぁ~。^^;;;;
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